NSXキャリパ
※このの内容はあくまで私個人の作業結果です。
※特にブレーキは重要な場所なので少しでも不安がある場合は、ディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※くれぐれも自己責任ということで。
●オーバーホール2回目 2013/09/23
最近サーキットでブレーキを酷使しています。 特に問題は無いのですが、そういえば前回オーバーホールしたのはいつだったっけ?と見直してみたら、もう7年以上も前でした。 この後も安心して楽しめるようにオーバーホールすることにしました。 |
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まずは分解します。 キャリパを取り外すのにブレーキホースを外しますが、今回はホースの車体側で切り離します。 |
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以前分解したときはキャリパ側で外しましたが、そうするとブレーキフルードが漏れないようにするのが大変です。 車体側で外せば<-このゴムキャップをはめておくだけで漏れません。 あとキャリパ側のガスケットを交換しないでいいというメリットもありますが、今回はオーバーホールキットにガスケットが付属するのであまり関係ありません。 |
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フレアナットレンチでネジをちょっと緩めます。 | |
その後でホースを止めているクリックを抜き取ります。 ホースを車体に取り付けるところは空回りしないようにD型になっているので、クリップを外す前にネジを回したほうが楽です。 |
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ホースを外したらすぐにゴムキャップを付けておきます。 これでフルードは漏れません。 |
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左右ともキャリパを取り外しました。 | |
空気ポンプを使ってピストンを抜きます。 | |
2POTなので片側をギリギリまで出したところで木片をかって、もう一方を抜き取ります。 残った方は手で引っ張り出しました。 |
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シンプルグリーンでパーツを水洗いします。 | |
キャリパはブレーキダストで汚れてますねぇ。 | |
全てのパーツを綺麗に洗って乾かします。 | |
キャリパ本体は再塗装するためにワイヤブラシで古い塗装を落としました。 といってもまたすぐに変色するので見えるところだけの手抜きです。 |
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分解したパーツをチェックしていきます。 シールの入る溝にはサビも無く綺麗な状態でした。 |
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ピストンにも傷やサビはありませんでしたが、シールと当たるところがこすれて色が変わっていました。 | |
まだ十分使えるので、ピカールで磨いて綺麗にしておきます。 (左2つが磨いた後) |
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ダストカバーは一見大丈夫でしたが、こうして潰してみると細かいヒビが入っていました。 ちょうどオーバーホールして正解だったようです。 |
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あらかじめディーラーでオーバーホールキットを買っておきました。 NSX前期用:01463-SL0-010 x 2個 |
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アヴァ純正は1POTですが、基本的な手順は同じです。 | |
ピストンシールに透明なグリスを塗ってキャリパの溝にはめます。 | |
ダストカバーにはピンク色のグリスを塗ってキャリパに取り付けます。 | |
キャリパの内部とピストンにブレーキフルードを塗ってピストンを入れますが... | |
前回も苦労しましたが、今回もだいぶ苦労しました。 左手でダストカバーの一部をピストンに引っ掛けて、竹串を隙間に入れてぐるっと回してカバーをピストンにかぶせます。 ブレーキフルードでツルツル滑るので何回も失敗しました。 |
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特に径の小さい方のピストンは大変でした。 カバーをかぶせたら慎重にピストンを押し込んでいきます。 ちょっとでも斜めになるとキャリパ本体と当たってしまうので、微妙に角度を調整しながらこのあたりまで押し込みます。 |
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ピストンの溝にピンク色のグリスを塗って.... | |
ダストカバーを溝にはめます。 | |
ピストンを奥まで押し込んで完成です....といいたいところですが | |
以前にオーバーホールしたときにダストカバーが歪んでいたことがありました。 押し込んだ状態ではちゃんとはまっているように見えるのですが、車体に取り付けてピストンが少し出た状態になるとカバーが歪んでいました。 念のため空気ポンプでピストンを少し押し出してちゃんと付いているかを確認します。 |
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今度は大丈夫でした。 | |
オーバーホールが終わったのでキャリパを再塗装します。 塗ってはまずいところは養生テープでマスキングしておきます。 |
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今回はまた金色にしてみました。 赤は変色すると真っ黒になりますが、金は何となく金色が残るので。 |
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キャリパブラケットも金色に塗りました。 | |
塗料が乾いたところで取り付けます。 キャリパブラケットにピンブーツをはめて、中にオレンジ色のグリスをいれます。 |
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ピンにもグリスを塗ってブラケットに差し込みます。 | |
目一杯差し込んでブーツをピンの溝にはめます。 | |
中に空気が残ってパンパンになっているので、指でブーツをつまんで空気を抜いておきます。 | |
取り付け前にローターを見てみたら、ヒートクラックで酷いことになっていました。 今後無理をすると最悪割れてしまうかもしれないのでローターも交換します。 |
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ローターはAzyoshiさんからいただいたものです。(ありがとうございました) | |
ネジが固着していたのでショックドライバーを使いました。 | |
左が交換前、右が交換後のローターです。 交換前のローターは一度研磨しているのでだいぶ薄いですね。 |
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キャリパブラケットを取り付けます。 トルクは110Nm(11kgfm)です。 |
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キャリパ本体をとりつけます。 トルクは49Nm(5.0kgfm)です。 |
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取り付けてからパッドスプリングを忘れていたことに気がつきました。 もう一度外して付け直しです。 |
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ブレーキホースを取り付けます。 ガスケットはオーバーホールキットに付属している新品に交換です。 |
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とりあえず仮留めして確認したら、ステーが付きません。 | |
ステーは右・左の表示があるので間違えるはずはないと思ったのですが、そもそもブレーキホースをキャリパに取り付けるところの裏表が逆でした。 | |
本締めする前でよかったです。 ホースをひっくり返すとステーもちゃっんと正しい向きになりました。 |
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ホースのボルトを本締めします。 トルクは 34Nm(3.5kgfm)です。 |
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ホースを車体に取り付けてネジを締めます。 トルクは 15Nm(1.5kgfm)ですが、トルクレンチが使えないので手の感覚で締めておきました。 |
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最後にブレーキのエア抜きをして完了です。 | |
見た目は金色になりましたが、乗った感じは何も変わりません。 でもこれでまた当分安心して楽しめます。 |