前後ブレーキオーバーホール

※このの内容はあくまで私個人の作業結果です。
※特にブレーキは重要な場所なので少しでも不安がある場合は、ディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※くれぐれも自己責任ということで。

フロントオーバーホール3回目・リアオーバーホール1回目 2015/03/01

ブレーキホースがすっぽ抜けてステンメッシュホースに交換することになったので、ついでにブレーキをオーバーホールします。
フロントブレーキは3回目、リアブレーキはアッシー交換してから初めてのオーバーホールです。
ブレーキキャリパーを取り外します。
サーキットで酷使したせいか、フロントブレーキのダストシールが変形していました。
まぁブレーキホースが抜ける位ですからねぇ
さらに1箇所は穴まで空いています。
オーバーホールして正解でした。
取り外したブレーキからピストンを抜きます。
自転車の空気入れで押し出しました。
以前にサビで固着したリアブレーキのピストンも今回はすんなり抜けてきました。
フロントブレーキのダストシールに穴が空いていました。
熱で劣化したのか組み付け方が悪かったのか原因はわかりません。
リアのダストシールはかなりサビ付いていました。
リアはアッシー交換したのでメーカーが組み立てた状態のままなのですが、なんとなくシール類のグリスが少なくて乾燥しているような感じがします。
自分でオーバーホールしたフロントのダストシールははまだグリスが残っています
以前に固着してしまったのもこのあたりの違いが原因かもしれません。
バラバラになりました。
お風呂に持ち込んでブラシで汚れを落とします。
とりあえず汚れは落ちましたが、塗装が劣化しているので再塗装します。
まずグラインダーに塗装落としのディスクを付けて古い塗装を削り落とします。
でも細かいところは綺麗になりません。
あとはドリルにワイヤーブラシを付けて磨きます。
だいたい綺麗になりました。
リアも同じように磨きます。
キャリパーサポートも磨きました。
リアブレーキのダストシールが填まる溝が少し錆びていました。
このサビが進行すると中まで錆びて固着してしまいます。
大きなサビはピックツールで軽くこすって取り除きます。
あとはリューターにワイヤブラシを付けて磨きました。
ほぼ綺麗になりました。
ピストンは大きなサビや虫食いもなかったので、ピカールで磨いておきました。
あらかじめ買っておいたオーバーホールキットで組み立てます。
ピストンシールに透明なグリスを塗って溝はめます。
あとかじり防止にブレーキフルードをキャリパー内部に塗っておきます。
ピンクのグリスをダストカバーに塗って溝にはめます。
ピストンにブレーキフルードを塗って、先を丸めた竹串を使ってダストカバーをはめます。
ピストンの溝にピンクのグリスを塗って...
ダストカバーをはめて....
奥まで押し込んでおきます。
フロントも同様です。
このピストンにダストカバーをはめるのは、何度やっても難しいですね。
とりあえずピストンのはめ込みが出来ましたが、ここで終わりにはしません。
空気入れを使ってもう一度ピストンを押し出します。
一見ちゃんと填まっているように見えるダストカバーですが、押し出してみると変形していてうまく付いていないことがあります。
分解前のダストカバーに穴が空いていたのはこのあたりが原因かもしれません。
変形しているところは竹串で押してきちんと溝に入れて形を整えておきます。
リアも同じように確認します。
キャリパーサポートのスライドピンが入る穴を綺麗にします。
スライドピンやパッド抑えの金具も綺麗にします。
ブリードスクリューも錆びていったのでワイヤブラシで磨きました。
塗装するために不要なところをマスキングします。
キャリパー用耐熱塗料VHTのゴールドで塗装します。
針金で吊り下げてスプレーしました。
耐熱塗料もいろいろありますが、このVHTのゴールドの色が一番気に入っています。
塗装完了です。
マスキングを剥がして...
NSXの文字だけVHTの赤で塗っておきました。
最終組立です。
ピンブーツをはめてスライドピンにオレンジ色のグリスを塗ってはめ込みます。
パッド用の金具を取り付けます。
キャリパーにも金具を取り付けます。
フロントも同様に組み立てます。
組み立てが完了しました。
車体に戻します。
ブレーキホースはステンメッシュホースに交換しました。
フロントのローターは研磨して耐熱塗料を塗ったものに交換しました。
最後にエア抜きして完了です。
いろいろ交換したので、まずは敷地内でゆっくり動かして慎重にブレーキが効くかを確認しました。
その後試乗に行ってちゃんとブレーキが効くことを確認しました。
これで当分大丈夫でしょう。


戻る