シリンダヘッドオーバーホール(ヘッド降ろし)

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2014/07/06

このバモスのエンジン、始動時に少し白煙を吹きます。
ムービー
あとエンジンの音を良く聞くと、微妙に水の流れるような音が....
これはこのエンジンの持病のヘッドガスケット抜けかもしれません。

まぁ20万Kmだと何が起きていてもおかしくないので、これから安心して乗るためにシリンダヘッドをオーバーホールすることにしました。
オーバーホールに必要な部品をお世話になっているディーラーで購入しました。
・シリンダーヘッドガスケットキット(約12,000円)
このキットにはヘッド・エキマニ・インマニ・プラグホールのガスケットや、カムシャフトオイルシール・バルブステムシールも入っています。
他には次のものを揃えました。
・クランクシャフトオイルシール
・タイミングベルトカバーのガスケット(3種類)
・タイミングベルトアイドラプーリーのスプリング
・サーモスタット
・ヘッドカバーのカムシャフト穴用キャップ
・オイルフィラーキャップ
タイミングベルトのキットはネットで購入しました。
・タイミングベルト
・プーリー2個
・ウォーターポンプ

あとエアコンとオルタネーター用のベルトも交換します。
いよいよ作業開始です。

まずはクーラントを抜きます。
ラジエーターのドレインを緩めて....
車体中央のパイプにあるドレインからも抜きます。
あとサーモスタットを交換するのであれば、サーモスタットを外してそこからも抜いておいた方がいいです。

今回、抜かずにヘッドを外したらヘッド側に残っていたクーラントがバシャバシャこぼれてしまいました。
ベルトカバーのボルトを外してベルトカバーを取り外します。
エアコンとオルタネーターのベルトを外します。
それぞれの取り付けボルトを緩めればベルトは簡単に外れます。
ベルトはひび割れてもう限界でした。
イグニッションコイルと配線のステーを外します。
あと、ブローバイホースも抜いておきます。
ヘッドからアッパーホースを抜きます。
ヘッドカバーのボルトを抜いて....
カバーを外すとロッカーアームとご対面です。
結構汚れていますねぇ。
ヘッドカバーの裏側にもスラッジがかなり付いています。
お世辞にも管理状態が良かったとは言えないようです。
エキマニを取り外します。

ここでは触媒を残していますが、触媒をマフラーから取り外しておいた方がいいです。
そうしないとヘッドを脱着するときに微妙に邪魔になって、余計な労力が必要になります。
インマニのボルト・ナットを外してヘッドから浮かしておきます。
タイミングベルトカバーを外すためにはエンジンマウントを外す必要があります。
そのためにエンジンをジャッキで支えておきます。
ここのエンジンマウントを取り外します。
ブラケットを外すとタイミングベルトカバーの上半分を取り外すことが出来ます。
下半分を取り外すにはクランクプーリーを外さなければなりません。

ここのボルトはものすごく固いので、ホンダ車用のクランクプーリー押さえ工具が必要です。
(強力なインパクトレンチがあれば別ですが)
押さえ工具側は地面で固定して、ボルト側は工具をパイプで延長してやっと緩みました。
はい、これでやっとカバーが外せます。
カバーを開けてタイミングベルトが見えました。

1番圧縮上死点に合わせてベルトを取り外します。
が、実は位置が間違っていました。

クランクシャフト側のマークは合わせたのですが、カムシャフト側の[UP]マークが逆位置に来ていました。
まぁヘッドを外してしまうのであまり関係ありませんが。
アジャストプーリーのボルトを緩めて....
タイミングベルトを取り外します。
ベルトはまだまだ綺麗な状態でした。
表側の文字も消えていませんし、最近交換したのかもしれません。

まぁ自分でリセットしておいた方が間違いないので、ここは交換です。
クランクシャフトオイルシールも漏れはありませんでした。
ここも交換済みだったかも。
プーリーもスムーズに回ります。

この辺、最低限のメンテナンスはされていたようです。
いよいよヘッドを外します。

ヘッドボルトは外側->内側の順に、何回かに分けて少しずつ緩めます
ヘッドボルトは8本です。
ヘッドをちょっと浮かしてみたら、オイルとクーラントがバシャバシャ漏れてきました。
先にサーモスタットを外してクーラントを抜いておくべきでした。

ここからヘッドを降ろすんですが、力仕事なので写真がありません。

方法としては、まず上側から手を入れてヘッドを分離して、リーフスプリングの上に置きます。
このときエキマニと触媒が邪魔になるので、先に外しておいた方がよかったです。

で、リヤタイヤのところからリーフスプリングの上に置いたヘッドを取り出します。
軽の3気筒ヘッドなので何とか一人の力で取り出すことが出来ました。
ヘッドの状態を見てみると、あちこちにスラッジがこびりついています。
燃焼室側はそれほど酷い状態ではありません。
所々にデポジットが付いている程度です。
ピストンもちょっとデポジットがあるくらいでした。
心配していたヘッドガスケット抜けですが、抜けた後はありませんでした。
でも、取り外すときにちょっとずれただけで黒い部分が剥がれてしまいました。
これは交換して正解ということなのでしょうか?

さてこれからヘッドをバラしていきます。

->分解・組立

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