マニュアルシフト(オデッセイECU流用)

※一応お約束ですが、本ホームページの内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※くれぐれも自己責任ということで。

・2012/10/14

以前、弐号機にオデッセイのECUを付けてマニュアルシフトのテストをしました。
その時はいろいろ問題があってやめてしまったのですが、やっぱりサーキットを走るのにマニュアルシフトは捨てがたいということで、再挑戦しました。
オデッセイRA8用のエンジンコンピューターはオークションで配線付きのものを購入しました。
特にマニュアルシフト側のコネクタ(写真では見えない反対側にあります)がポイントなので「配線付」は重要です。
以前のテストで一番問題だったのは、「エアコンをONにしてもクーリングファンが回らない」というものです。
まぁサーキットではエアコンを使わないので回らなくても良いのですが、実際に流用を実現した同じアヴァ乗りの の5さん から教えてもらって回路図を比べてみました。

アヴァンシアはエアコンから信号をもらってECUがファンを制御しています。(A20信号)
  対してオデッセイはエアコンユニットが直接制御していて、ECUは関係していません。
この違いでファンが回らなかったようです。
  そこで、コンプレッサクラッチリレーの配線A17とラジエータファンリレーの配線A20の間にダイオードを入れました。
これでエアコンのコンプレッサーがONになると一緒にファンも回るようになります。

配線はすぐ純正ECUに戻せるように、延長ハーネスをオークションで購入して加工しました。
  次はマニュアルシフトの制御ですが、大きく2つのポイントがあります。
1つはマニュアルシフトのスイッチで、もう1つはギアポジションの表示です。

オデッセイの回路はこんな風になっているのでこれをアヴァで実現するにはどうすれば良いか、アヴァの回路図を眺めて考えました。
  オデッセイのシフトレバーはマニュアルシフト用の位置があります。
ホンダ FactBook
もちろんアヴァにはそんなものは無いので代わりを見つけないといけません。

いろいろ考えて、
 マニュアルモード切替:シフトレバーのD3位置検出スイッチ
 UP/DOWN:使えなくなるIHCCのスイッチ
を使うことにしました。
ステアリングのスイッチを使っておけばそのうちパドルシフトも付けられるかもしれません....。
  スイッチ制御とギアポジション表示はPICマイコンでまとめて制御することにしました。
まずはブレッドボード上に回路を作って動作を確認します。
LEDはただギアポジションを表示するだけというのも芸が無いので、オープニングデモも付けてみました。
ムービー
   確認ができたところで基板を作って...
  ECUと一緒にアヴァに装着しました。
サーキット専用にするつもりなので、純正ECUは残したまま延長ハーネスで助手席足下にマジックテープで固定しました。
   ステアリングスイッチはIHCCユニットのコネクタ(大きな丸)から、シフトレバーのD3スイッチはアヴァのECUのコネクタ(小さな丸)から取りました。
  ギアポジションのLEDは、とりあえず両面テープで貼り付けておきました。

装着後、早速試乗に行きました。
エンジンもちゃんと回るし、Dレンジでの走行も問題ありません。
弐号機のテストではシフトショックが大きかったのですが、なぜか初号機では純正ECUと同じくらいスムーズでした。(年式のせい?)
  シフトレバーをD3にするとマニュアルシフトになり、ステアリングのスイッチでUP/DOWNもちゃんとできました。
ムービー

表示ユニットにもギアポジション表示があるのですが、こちらは実際のギア位置なのでスイッチで制御してから表示が変るまでかなり遅れがあります。
やっぱりギア表示のLEDは必要でした。

これでサーキットもばっちりでしょう。(あとは自分の腕次第....)

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