【2代目バモス】
タイミングベルト交換

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2019/05/19

車検を通すための準備で車体をチェックしていたら、タイミングベルト交換のシールを見つけました。
前回の交換は H25.4 , 114,000km のようです。
6年, 8万km が経過しているので、今後のことを考えてここで交換しておきます。
タイミングベルト7点セットをネットで購入しました。
セット内容は、
タイミングベルト・タイミングテンショナー・タイミングアイドルプーリー・ウォーターポンプ・カムシール・クランクシール・タペットカバーパッキン

です。
サービスマニュアルを参考に交換していきます。
車体をジャッキアップして馬をかけます。
まずはラジエーターのドレインコックを緩めて冷却水を抜きます。
途中のパイプにあるドレインボルトからも抜きます。
このバモスはヒアヒーターが付いているので、そこからも抜きます。
リアヒーターを分解してヒーターユニットが見えるようにします。
エボパレータもでしたが、リアヒーターもホコリまみれですね。
こちらは掃除機でホコリを吸い取って綺麗にしておきました。
ブリージングボルトにホースを付けてボルトを緩めておきます。
エンジン本体を分解していきます。
まずはベルトカバーを外します。
オルタネータとコンプレッサーの下側の固定ボルトを緩めて....
上側のボルト緩めてベルトを外します。
ベルトはまだそれほど痛んでいませんでした。
前回車検の時に交換したのかもしれません。
次はヘッドカバーを外します。
プラグを抜いて...
配線のステーを外して...
ブローバイホースも外します。
邪魔になるのでインジェクターのコネクタも外して配線を横にずらしておきました。
はい、外れました。
ちゃんとオイル管理していたようで、初代バモスに比べるととても綺麗な状態です。
前のオーナーは元整備士だったそうで、やっぱりちゃんと管理していると長持ちしますね。
ヘッドカバーの裏側はそれなりに焼けていましたが、スラッジはほとんど付いていませんでした。
エンジンマウントを外すので、エンジンが落ちないようにオイルパンに板をかましてジャッキで支えておきます。
タイミングベルトカバーのところのエンジンマウントを外します。
はい、外れました。
エンジンマウントブラケットを外して、カムシャフトのところのアッパカバーを外します。
下の1本だけ長いので、取り付けるときに間違えないように注意します。
クランクシャフトプーリーを外します。
今回は新兵器のマキタインパクトレンチを使ったので、簡単に外れました。
下側のカバーを外してタイミングベルトとご対面です。
圧縮上死点に合わせます。

エンジンとミッションの間にあるラバーキャップを外して、[T]のマークが合わせマークの位置に来るようにします。
マークは[T]以外にもいくつかあるので、必ず[T]のマークが来るようにします。
カムシャフトプーリーの[UP]マークが上にあって、三角の出っ張りがシリンダヘッド上部と一致しているかを確認します。
クランクシャフトプーリーのマークが合っているかを確認します。
アジャストプーリーをゆるめてタイミングベルトを取り外します。
取り外したタイミングベルトには目立った劣化はありませんでした。
プーリーの回転もスムーズでした。
次はウォーターポンプを外します。
ウォーターポンのOリングには液状ガスケットが塗られていました。
新しいウォーターポンプの説明書を見ると、Oリングへ液状ガスケットを塗るのは「禁止」になっていました。
前の交換の時に何かあったんでしょうか?
こびりついていた液状ガスケットを綺麗に掃除しました。
新しいOリングを入れてウォーターポンプを取り付けます。
カムシャフトのオイルシールを交換します。
ツールで古いオイルシールを取り出して....
塩ビパイプの継ぎ手を使って新しいオイルシールをたたき込みます。
この継ぎ手はツバ付きなので、必要以上に奥まで入ってしまうことが無いので安心してたたけます。
(以前に痛い目に遭っているので...)
クランクシャフトのオイルシールも同様に交換します。
新しいプーリーを取り付けて、タイミングベルを掛けます。
このときクランクシャフト・カムシャフトがずれないように注意します。

ずれていないことを確認したら、サービスマニュアルに従ってベルトの張り調整をします。
カバーを取り付けてからクランクシャフトプーリーを取り付けます。
サービスマニュアルの指定の通りにボルトにオイルを塗って指定のトルクで締め付けます。
トルク:113N・m(11.5kgf・m)
締めるときはインパクトレンチは使えないので、ホンダ用の専用工具を使いました。
ヘッドカバーを開けたついでなので、バルブクリアランスも調整します。
サービスマニュアルによると標準値は冷間で次の通りです。
インテーク : 0.15〜0.19mm
エキゾースト: 0.23〜0.27mm

インテーク側は 0.2mm 位に広がっていました。
0.17mmになるように調整しました。
エキゾースト側も 0.30mm まで広がっていました。
0.25mmになるように調整しました。
ヘッドカバーのパッキンを新しいものに交換しました。
ガスケットの角に液状ガスケットを塗ってから取り付けます。
あ、もちろんヘッド側は綺麗に掃除してからです。
ヘッドカバーボルトのパッキンも新しいものに交換しました。
ベルトも新品に交換しました。
いよいよ以前も苦労したエア抜きをします。
まずは車体の前を上げておきます。
新しい冷却水を入れます。
以前と同じモノタロウの長寿命LLCを使いました。
使うのは4〜5Lなのでだいぶ余ってしまいます。
リザーバータンクも洗って綺麗にしておきました。
途中にあるブリージングボルトを緩めておきます。
リアヒーターのボルトも緩めておきます。
エアインテークのところにあるエア抜きボルトも緩めておきます。

ラジエーターから冷却水を入れて、あふれてきたところからボルトを締めていきます。
エンジンを掛けて、OBDツールを使って温度をモニタします。
温度が90℃位になったところで一旦エンジンを止めて各ボルトかを緩めてエア抜きをします。
途中のパイプとリアヒーターのところは2回目でエアが出なくなりました。
あとはインテークのところからエア抜きします。

エアが残っているとグラフの途中のように急に温度が上がって100℃を越えます。
エアが抜けるとグラフの最後のように大体90℃くらいで安定するようになります。
今回も2時間くらいかかりました。

最後にラジエーターのキャップを締め、リザーバータンクのUpperレベルまで冷却水を補充して完了です。

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