Mpire

80GBハードディスクに換装

いろんなMPEGムービーを入れていたら、30GBがあっという間にいっぱいになってしまったので
80GBのハードディスクに換装しました。
MAXTORのMiamondMax 80 という5400rpmのものです。
80GBでもちゃんと認識して動いています。
次は120GBか?(爆)


文字化け対策プログラム

文字化けしたファイル名をいちいち手で直すのが面倒になったので、ファイル名を
書き換えるプログラムを作りました。
このプログラムでは次のように変換をします。

・半角カナ -> 全角カナ
・全角英数字 -> 半角英数字
・ [ ](全角空白) -> [ ](半角空白)
・ [★] -> [.]
・ [/] -> [-]
・ [。] -> [.]
・ [、] -> [.]
・ [.] -> [.]
・ [,] -> [,]
・ [・] -> [.]
・ [ー] -> [-]
・ [〜] -> [-]
・ [(] -> [(]
・ [)] -> [)]
・ [「] -> [[]
・ [」] -> []]

使い方は、フォルダを指定して開始を押すと、そのフォルダ以下のすべてのファイルの
名前を変換します。(拡張子がMP3以外のファイルも変換します)

※このプログラムは自分でもかなり怪しいと思います。実行した結果には一切責任は
負えませんので、バックアップをとるなど必ず対策をしてから実行させてください。

人柱になってもいいという方はこちらから -> ダウンロード MPireConv.exe (247K)


リムーバルラックをUSB接続に

リムーバルラックを抜き差しするときは、当然PC本体の
電源を切らなくてはなりませんが、これが結構面倒。

ちょうどUSB接続のCDRドライブが安売りしていたので、
これを買ってきて中身を入れ替えてしまいました。

取り外したCDRドライブは本体内蔵にして、リムーバル
ラックの本体用ケースをあいたところに入れます。

これでUSB接続の外付けリムーバルラックのできあがり。
ちょっと前がはみ出していますが、問題ありません。

USB接続なので、大量のファイルを転送するのには
向きませんが、新しくCD1枚分を追加するような時には
USBを挿すだけでいいので、とっても便利になりました。

MPEGムービーの再生テスト

MPireで再生できるMPEG(1)ムービーのビットレートを調べました。
ムービーの作成は TMPGenc で行っています。
ビットレート以外のパラメータは次の通りです。
 サイズ :352x240 
 アスペクト比:4:3
 フレームレート:29.97 fps
 音声サンプリング周波数:44.1KHz
 音声ビットレート:192 Kbit/sec

・固定レート(CBR)
  1150 kbit/sec ..... Video-CDの標準なので当然OK
  2000 kbit/sec ..... OK
  3000 kbit/sec ..... OK
  4000 kbit/sec ..... OK
  5000 kbit/sec ..... OK
  6000 kbit/sec ..... 時々音がとぎれる
  7000 kbit/sec ..... かなり音がとぎれる
  9000 kbit/sec ..... ぶつぶつとぎれる

・可変レート(CQ_VBR)
  最大ビットレート 1150 kbit/sec ..... 時々音がとぎれる
  最大ビットレート 2000 kbit/sec ..... かなり音がとぎれる
  最大ビットレート 3000 kbit/sec ..... ぶつぶつとぎれる


というわけで、固定レートなら5000 kbit/sec まで、可変レートはほとんど使えないという結果になりました。

・そのほか
 音声サンプリング周波数は44.1KHzが上限のようで、48KHzにすると映像側のビットレートに
 関係なく音がとぎれてしまいます。

 PCのムービーでは、サイズが320x240、アスペクト比1:1のものが多いようですが、これをMpireで
 再生すると、縦長になった上に右側が空いてしまいます。





MPireは韓国Xeenon社のPC用の3.5インチハードディスクを使用する車載用MP3/MPEGプレーヤーです。
Xeenon社のホームページはこちらです。 -> www.xeenon.com
国内では有限会社サードウェイブさんが代理店になっています。 -> http://www.twctokyo.co.jp/

以前に「MP SHUTTLE-II」という名前の製品が秋葉原で売られていたのですが
MPireはその後継機として当初「MP SHUTTLE-III」として発表されていた物です。

IIがMP3の再生だけだったのに対して、IIIではMPEGムービーの再生にも対応しています。
さらになんと「日本語」の表示に対応しているのですが、これはいまいちです。(詳細は後述)


これがMPire本体です。
全身見事な「金色」です。

左側の白い部分がハードディスクが入るところで、
PC用に普通に売られている「リムーバブルケース」を
そのまま使っています。

本体の下に付属のスポンジを2本付けて、カーペット
にはマジックテープで固定してあります。

ハードディスクと言うことで振動が心配ですが、とりあ
えず今のところファイルが壊れたり、不良セクタが出
るようなことはありません。

MPireにはハードディスクは付属していないので、
特売\9,800で売っていたQuantumの30GBをいれま
した。

ディスクは「マスター」の設定にしなければいけない
ようです。

複数のパーティションにも対応しているので、約20
GBをMP3用、残りをMPEG用と2つのパーティションに
分けました。フォーマットはFAT32です。

デスクトップPCに取り付けるラックが付属しているの
で、これを取り付けたところです。

ちなみに以前から使っていた別のリムーバブルケー
スがあったのですが、偶然にも全く同じ物でした。


操作はこのリモコンで行います。

液晶には演奏時間・演奏モード・フォルダ名・ファイル
名などが表示されます。

ボタンは、電源・ファイル送り戻し・フォルダ送り戻し
(早送り戻しと兼用)・一時停止・動作モード切替・
再生/停止です。

TVにもフォルダ名・ファイル名などが表示されます。


液晶画面では、演奏中のファイル名が左にスクロー
ルして表示されます。

MPEGムービーを再生しているところです。

再生できるのはMPEG−1のみで、DVDなどの
MPEG−2には対応していません。

音はとりあえずこのカセットアダプターでデッキに
入れています。

本当はCDチェンジャーからのラインに切り替えて
入れた方が音がよくなるのですが、配線やら切替
器やらがめんどくさかったのと、これでもまあまあの
音がしているのでそのままにしてあります。


使ってみての感想ですが、とにかく大量のMP3ファイルをHDに入れておけるのがいいです。
現在約1600曲ほど入っていますが、どの曲でもそのときの気分によってメディアの入れ替えなしで
聞くことができるのは気分がいいです。
また全曲の中からランダム再生もできるので、長距離のドライブでも飽きずに運転できます。

音の方は私にとっては十分です。
音飛びしたりノイズが載るようなこともなく、まあCDと比べればやはり違いますが、もともとMP3で圧縮
しているので、それなりの音です。

-- * --

と、まあだいたいは満足なのですが、使っているうちに不満な点も結構でてきました。

・ファイル名の文字化け

MPireは一応「日本語対応」となっているのですが、じつは日本語のファイル名が文字化けします。
これは販売元も承知の上で、保証書には次のような但し書きがあります。

本機は日本語に対応しておりますが多少の文字化けが発生いたします。
この日本語表示の不具合につきましては保証対象外とさせていただきます。

で、実際どのくらい文字化けするかですが、調べたところ次のようなことが解りました。

・文字化けしないもの
 半角の英数字(当然)
 全角のひらがな・カタカナ(ただし小さい「ぁ」はNG)

・文字化けするもの
 半角のカタカナ(全滅)
 全角の数字(全滅)
 全角の記号系(★●など)、 「ー」「・」「。」「、」「 」(空白)など(全滅)
 漢字は第一水準の2965個のうち、 524個がNG (一覧表を作りました -> moji.csv )

結局まともに使えるのは全角のひらがなとカタカナくらいです。
しかも「ー」「・」がつかえないので、大丈夫だと思って付けたファイル名が結構化けます。
また、漢字が中途半端に使えないのも困ったものです。
難しい漢字が化けるというわけではなく、けっこう使用頻度の高い文字のなかにも化けるものがあります。

1曲目・2曲目のファイル名の先頭がハングル文字に化
けているのが解ると思います。

(どなたか読める方、何という文字か教えてください(^_^))



・操作性がいまいち

なまじたくさんのMP3ファイルを格納することができるので、今度はそこから聴きたい曲を探すのが
大変です。

MPireでは、
 次のファイル、前のファイルへの移動
 次のフォルダ、前のフォルダへの移動
の2つしか操作ができません。

しかもフォルダを全て展開してしまうので、よけいに大変です。
ハードディスクにはMP3ファイルを
 ¥ -- アーティスト名のフォルダ -- アルバム名のフォルダ -- 曲名
というフォルダ構成で入れてあるのですが、MPire上では
 アルバム名のフォルダ -- 曲名
としか表示してくれません。

最初はアルバム名のフォルダだけではアーティスト名が解らなくなってしまったので、
アーティスト名+アルバム名のフォルダという名前に変えました。

それでも、聞きたいアルバムを探すにはずっと次のフォルダのボタンを押していかなければなりません。

取説には、マルチパーティションに対応しているので、1つのパーティションにたくさんファイルを入れる
のではなく、いくつかのパーティションに分けてくださいみたいなことが書いてありましたが、まさかアーテ
ィストごとにパーティションを分けるわけにも行かないでしょう。(ディスク領域も無駄になるし)

せっかく深い階層のフォルダを認識できるのですから、それをそのまま表示して移動できるような
方法があればもっと使いやすくなると思います。

さらに言えば、表示がファイル名だけでMP3タグを全く使っていないので、ぜひMP3タグも表示する
ようにしてもらいたいです。

・外にノイズが出る

再生する音楽にはノイズはのらないのですが、外部の機器に盛大にノイズが出ます。

なんと、MPireを使っているときはテレビがノイズで見えません!

まあ車がワゴンで、しかもMPireのすぐ上のガラスにフィルムアンテナを張ってあるせいかもしれませんが、
もうちょっと何とかしてほしいものです。

電源コードやリモコンコードにフェライトのフィルタをかませてみましたが、改善しませんでした。



そのほかに、
・VBRエンコードのMP3ファイルでは、再生時間表示がおかしい。
・MPEGムービーの再生で、音声に対して映像がわずかに遅れる。
など、どうも細かいところの煮詰めが足りないような気がします。

Xeenon社のホームページからBIOSのダウンロードができるのですが、現在はまだ新しいバージョンは
アップされていません。
こういったことを修正した新しいBIOSを早く公開してもらいたいものです。


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