車載PC計画

・本体入れ替え

これまで使っていたマザーボードは EPIA 5000 (EDEN 533MHz) ですが、さすがにちょっと非力です。
MP3の再生はなんとかなるものの、DVDの再生では駒落ちがひどくて、なんとか見られるという状態です。

最近同じシリーズで新しい EPIA-M が発売になりました。
CPUのクロックが上がり、チップセットにMPEG−2の再生支援機能が付いてDVDもスムーズに見られるようです。
まだ初物でちょっと値段が高かったのですが、我慢できずに買ってしまいました。

新しいEPIA-MC933 マザーボードです。
大きさは以前のものと変わりませんが、USB2.0, IEEE1394などインターフェースが大幅に強化されています。
->紹介記事
一緒にアルミケースの e-FOX も買ってしまいました。
軽くて見た目もかっこいいです。
->紹介記事

さくさく組み立てて動作チェックとなったのですが、ここで大きな問題が!

電源は以前の本体用に作成した+12Vだけで動作する回路を新しいケースに組み込んだのですが、電源は入るもののBIOSが立ち上がりません。
電源容量不足かと思ったのですが、例のDC−DCコンバータを外して直結にすると立ち上がります。
あちこち調べた結果、DC−DCコンバータの電圧(+12V)が立ち上がるのタイミングが、他の電圧からわずかに遅れるためのようです。

その後いろいろいじったのですが、結局ダメでした。
しょうがなく効率は悪いのですが、一旦DC−ACインバータで100Vを作ってから、元々ケースに付いてきた普通の電源を使うことにしました。

あきらめてDC−ACインバータを使うことにしたのですが、問題はシャットダウンをどうするかでした。
結局左のような回路を組みました。

キーOFFでACC電源はOFFになりますが、本体の電源が落ちまで本体内のリレーでDC−ACインバータの常時電源を供給します。
シャットダウンが完了して本体の電源がOFFになると、リレーがOFFしてDC−ACインバータの電源もOFFになります。


<-クリックで拡大します
実際の配線はこんな感じです。
手前の小さいのが常時電源をOn/Offするリレーで、上に伸びている黄/黒のケーブルがPC本体のリレーに繋がります
丸で囲ったのが、本体の電源が落ちるまで常時電源をOnにしておくためのリレーです。

このリレーの電源はハードディスクなどに繋ぐ電源コネクタの+12V(黄色)から取っています。

ちょっと苦労しましたがなんとか動くようになりました。
さすがに新しいマザーボードではさくさく動きます。
ちょっと見にくいですが、MP3再生中のCPU使用率は、DSPプラグインを使っても5〜20%ととても軽くなりました。
DVDをフルスクリーンで再生しても 70%前後でまだ余裕があります。
コマ落ちもなくなって、これなら十分見られます。

ちなみに走りながらDVDを再生してみましたが、高速道路でもとぎれることもなく、結構振動にも強そうです。

あと、起動・シャットダウンも早くなりました。
さらに、休止状態への移行と復帰が早くなって、しかも安定して復帰するようになりました。

以前は休止状態から復帰すると1/2の確率で「デバイスエラー」が出ていたのですが、新しいマザーでは確実に復帰してくれます。
復帰時間も約30秒なので(普通に立ち上げると約1分)、いまはキーOFFで休止状態になるようにしています。

1つ残念なのはスタンバイが使えなくなったことです。
スタンバイからの復帰は数秒で完了するので、ホントは使いたいのですが、キーOFFで電源が完全に切れてしまうので使えません。
まあ、逆にバッテリが上がってしまう心配が無くなったので、それはそれで良しとしましょう。

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