TEIN車高調オーバーホール(2回目)
・2021/05/23
アヴァンシアに付けているTEINの車高調ですが、前回オーバーホールしたのは2009年でした。 もう10年以上使ってさすがにくたびれてきたので、再度オーバーホールすることにしました。 |
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オーバーホールしている間は純正のモデューロに交換しておきます。 | ||
取り外した車高調を確認します。 | ||
まずはフロントから。 | ||
ロッドはサビサビになっていました。 | ||
オイル漏れはなさそうです。 | ||
リアも確認します。 | ||
土埃まみれですが、それほど錆びてはいませんでした。 | ||
微妙にオイルがにじんでいるかも? | ||
こちらのシャフトも錆びていました。 | ||
灯油で汚れを落としました。 | ||
リアのゴムブッシュもぱっと見はそれほど痛んでは居ませんでした。 | ||
内側には錆びもなくきれいです。 | ||
取り付けの時のためにスプリングシートの位置を測っておきます。 | ||
全長部分の長さも測っておきます。 | ||
TEINのホームページからオーバーホールの申込書をダウンロードして記入しました。 EDFCで減衰調整が出来るのですが、使っているのは16段階の内柔らかい方の半分だけで残りの固い方の半分は固すぎます。 そこで25%ほど減衰力を弱めるように変更も依頼しました。 |
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ショックだけを箱詰めしてTEINに送ります。 | ||
送った翌々日に概算の見積書がFAXで送られてきました。 やっぱり10万円コースですね。 予定期間は約3週間です。 名前を記入して送り返すと作業開始です。 |
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オーバーホールを待っている間にピロアッパーも交換します。 こちらもだいぶ錆びていますね。 |
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YZ SPORTS CARSで作成してもらったピロアッパーですが、問い合わせたところこの当時のものはピロボールが一体型で交換できないそうです。 | ||
なので、新しいハウジングを購入しました。 YZ SPORTS CARS 補修用ピロハウジングC |
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以前の物と比べてみると、ネジ穴の位置が変わっています。 | ||
ピロボールの上下方向の位置も変わっていました。 新しいものでは少し車高が下がるかもしれません。 |
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ピロボールはCリングで固定されていて交換できるようになっています。 |
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交換して付けようとしたのですが、やっぱりネジ穴の位置が合いません。 | ||
仕方がないので新しい穴を開けます。 最初は安物のドリルで挑戦したのですが、材質が固くてまったく歯がたちません。 |
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ステンレス用のドリルを買ってきたら一発で穴が開きました。 | ||
こんな感じで新しい穴を開けました。 |
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元々の穴にはネジ山が切ってありましたが、アヴァンシアの場合はハウジングを挟んで別のパーツでネジ止めするのでただの穴でOKです。 | ||
あちこち錆びていたので、サビ転換材入りの塗料を塗っておきました。 | ||
錆びていたボルトも新品に交換しました。 | ||
次はリアです。 リアはTEIN純正で、ピロボールは特殊なナットで固定されています。 |
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グラインダーの交換工具で緩むという情報があったので買ってみたのですが、固くて緩みませんでした。 アジャストピンレンチ |
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パーキングブレーキ用の工具なら突起が4つあるということなので、それも買ってみました。 ブレーキピストンキューブ |
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ただ、そのままでは突起の位置が合いません。 | ||
ヤスリで外側を削ってぴったりはまるようにします。 | ||
さぁこれで緩むか、と思ったのですがやっぱり固くてダメです。 | ||
ダメ元でヒートガンで暖めてみたら、なんとあっさり緩みました。 最初からヒートガンを使えばよかったですね。 |
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ピロボールは補修用のTEIN純正品を買いました。 ピロボール 工業用ならMonotaroでもっと安く買えるのですが、一応「車輌用」で中の材質が違うようです。 |
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取り付けの時もヒートガンで暖めるとすんなりはまります。 | ||
ナットを締めて交換完了です。 | ||
予定通り3週間でオーバーホールが完了しました。 | ||
金額は見積の通り10万円でした。 | ||
きれいになって返ってきました。 | ||
新品のダストブーツは柔らかいですね。 バンプラバーも新品です。 |
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シャフトとCリングも新品です。 | ||
リアのブッシュも打ち替えてあります。 | ||
オーバーホール前に計っておいた位置に調整します。 | ||
ネジにはTEIN純正のさび止めをスプレーしておきました。 ラストプルーフ |
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車高調整の目安にするために、シャフトにOリングを入れておきます。 | ||
ストローク長を計っておきます。(約100mm) | ||
バンプラバーが40mmあるので、その分は引いておかないとです。 | ||
アッパーマウントを取り付けます。 | ||
スプリングはSWIFT(16K)からTEIN純正(14K)に戻しました。 普段使いには16Kはちょっと固かったです。 |
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スプリングシートの位置もオーバーホール前と同じにしました。 ただスプリングを変えたので、車体に付けてから要調整です。 |
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リアも組み立てました。 | ||
こちらもオーバーホール前の位置らに合わせておきます。 | ||
取り付け準備が出来ました。 | ||
戻す前に車高を計っておきます。 | ||
モデューロサスを外して... | ||
TEINを取り付けます。 | ||
車高を計ってみると25mmほど下がっていました。 | ||
Oリングの位置を確認すると、バンプラバーのすぐ下まで移動しています。 これだとほとんど縮み側のストロークがありません。 |
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バンプラバー分を除いたストローク長は60mmなので、半分よりちょっと上になるように20mm分のプリロードをかけます。 ネジのピッチが2mmなのでスプリングシートを10回転上にしました。 |
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ちょっとわかりにくいですが、Oリングが下がって縮み側のストロークが確保できました。 | ||
車高もちょうどモデューロサスのときと同じになりました。 | ||
リアも同じように縮み側のストロークがなかったのでプリロードをかけました。 | ||
Oリングがバンプラーを除いた分の中間あたりにきました | ||
車高をはかってみたら、モデューロサスのときよりも10mmほどあがっていました。 もうちょっと下げてもよかったかもしれませんが、とりあえずこれで様子を見てみます。 |
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ビーナスラインに試乗に行ってきました。 オーバーホール前は動きがガチャガチャして落ち着かなかったのですが、オーバーホール後はしっかり減衰の効いた乗り心地になりました。 コーナーの進入でぐらつくこともなくて安定しています。 仕様変更で25%柔らかくしたダンパーはEDFCで2段分柔らかくなったようです。 フロント:16 リア:16と両方とも一番柔らかくすると、段差を乗り越えたときのアタリは穏やかになるのですが、道路のうねりを越えたた後で揺れが収まらずかえって乗り心地が悪く感じます。 特にリアが煽られるような感じが強いです。 街中では、フロント:15 リア:13 くらいがちょうどいい感じです。 山道では フロント:12 リア:10 で楽しく走れました。 決して安いとはいえないオーバーホール料金ですが、それだけの価値は十二分にありました。 何より古いダンパーでもちゃんと対応してもらえるTEINには感謝・感謝です。 |