フロントパイプ交換

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2011/11/6

最近なんか排気音がうるさくなってきたなぁと思っていたのですが、先週林道を走って帰ってきたら明らかに音が大きくなっています。
マフラーにでも穴が空いたか?と思ったのですが、どうも助手席の下あたりから音がしています。
覗き込んでみると、フロントパイプの網のところから排ガスが漏れていました。
ムービー

ネットの情報によるとパジェロミニはここのところが弱点で、マフラーより先に穴が空いてしまうようです。
まぁ15年も保ったので寿命といえば寿命ですが。
最初は中古品を買うつもりでしたが、弱点ならまたすぐに穴が空いてしまいそうです。
お財布には痛いですが、仕方なく新品の社外品(\18,500)を購入しました。
サービスマニュアルを見ると交換は簡単そうです。
ですがこれもネットの情報によると、フロントパイプと触媒をつないでいるボルトが外れずに折れてしまうそうです。
参考ページ

プロでも折ってしまうということなので、参考ページの通り触媒ごと取り外す方法で交換することにします。
まずエキマニの遮熱板を外します。
これは外さなくても交換できますが、フロントパイプとのつなぎ目がどうなっているか見やすくするために外しました。
ただ、遮熱板を完全に取り外すにはO2センサーも外さないといけません。
エキマニ側を外すのは大変そうだったのでコネクタ側を外しました。
でもコネクタが固くて外れず結局点火コイルまで外す羽目になりましたが....。
エキマニとフロントパイプはナット3カ所で固定されています。
上側から何とかならないかと思ったのですが、工具を入れるスペースがありません。
そこで、下側から長いエクステンションを使って緩めました。
エイっと力を入れると思ったより簡単にパキっと緩んでくれたので助かりました。
触媒の後側を外すのにこの遮熱板が邪魔なので外そうとしたのですが....。
周囲の小さいボルトは外れましたが、真ん中の大きなボルトが固い上にもうサビサビでソケットが空回りしてしまいます。
ボルトを外すのはあきらめて、遮熱板を無理矢理曲げて工具を差し込んで外しました。
こちらのナットも簡単に緩んでくれました。
触媒には過熱センサーが付いているので、車体側のグロメットを引っ張って外して中のコネクターのところで切り離します。
最後にフロンパイプを吊っているゴムハンガーのところのナットを外します。
フロントパイプをハンガーから引き抜くと、ゴトっと落ちてきました。
取り外し完了です。
ここまではなんとか順調に来ました。
で、これが問題のフロントパイプと触媒をつないでいるボルトです。
見た目は緩みそうなのですが、万一折ってしまうと大変なことになるので参考ページの通り削り落とすことにします。
グラインダーでボルトの頭を削ります。
反対側にはハンガーで吊るためのステーがあるので、それも削り落とします。
両側のボルトの頭を落としました。
ガスケットトが固着していたのでハンマーで軽く叩いて外しました。
ボルトはサビサビで、触媒と一体になってしまっています。
これは無理すると簡単に折れそうです。
触媒の中を覗いてみると、欠けや割れもなく綺麗な状態でした。
さて、いよいよ問題のボルトを抜きます。
ガスバーナーでボルトを炙ってから、バイスプライヤーで挟んで回します。
1本目は一発で簡単に外れました。
ところが、もう片方がどうやっても外れません。
ボルトが赤くなるまで炙っても、バイスプライヤーが滑るばかりで全く動きません。
もうダメかとあきらめかけたとき、反対方向(締まる方向)に力を入れたらちょっとだけ動きました。
そこから両方向へキコキコとちょっとずつ動かしてやって何とか外すことが出来ました。
あ〜、よかった。
ねじ穴はタップでさらって綺麗にしておきます。
あとフランジ合わせ面も軽くヤスリをかけて綺麗にしました。
後側のボルトもダイスを通して綺麗にしておきます。
触媒の後側のガスケットは再利用するので、漏れないように漏れ止めを塗っておきました。
この漏れ止め、耐熱250℃で触媒より前には使えないと書いてありましたがそこは自己責任で....。
触媒は重くて取り回しが大変なので、先に取り付けてしまいます。
過熱センサーを接続して、グロメットを元通りにはめます。
いよいよ新品フロントパイプを取り付けます。
この車外品にはガスケットやボルト・ナットもちゃんと付属していました。
このフロントパイプ、ただのパイプかと思ったら 2−1 の作りになっていました。
エンジンも4気筒16バルブですし、なんか無駄に凝っていますね。
フロントパイプをエンジンルームから落とすように入れて、エキマニと仮止めしておきます。
(ガスケットを忘れずに)
遮熱用金属パーツを忘れずに入れて、ゴムハンガーにボルトを差し込んでおきます。
触媒との接続部分にも忘れずにガスケットを入れて、ボルト2本で固定します。
締め付けトルクは 23Nm(2.3kgf) です。
仮止めしておいたエキマニのところのナット3個を本締めします。
締め付けトルクは同じく 23Nm(2.3kgf) です。

トルクレンチを使うためにエクステンションを2連結にしました。
ゴムハンガーのところのナットを留めます。
締め付けトルクは 13Nm(1.3kgf) です。
これでフロントパイプが付きました。
最後に外しておいたエキマニの遮熱板を元に戻して完了です。
ドキドキしながらエンジンをかけると.....今度は漏れていません!(そうでなくちゃ困る)
ムービー
しばらくエンジンをかけたまま様子を見てみましたが大丈夫そうです。

ボルトが外れなくてちょっと手こずりましたが、何とか交換することが出来ました。
これでもうフロントパイプの心配はしなくて良くなりました。
でもそのうちマフラーも寿命が来るんでしょうねぇ.....。

おまけ

外したフロントパイプがどうなっているか、分解してみました。
網を切って外してみると、中のジャバラがパックリと割れていました。
これじゃぁ漏れるわけですね。

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