フェンダー塗装
※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。
・2011/11/20
ある日フェンダーの所の塗装がはげているのに気がつきました。 このパジェロミニ、年式の割には塗装の状態は良かったのですが、なぜかここだけクリア層が剥がれています。 |
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一カ所は完全にクリア層が剥がれて下地が見えています。 | |
もう一カ所はクリア層が浮き上がって、さわるとペコペコしています。 | |
途中の所も細かい浮き上がりがたくさんありました。 ここで、どうしようかと考えました。 はっきり言って私は塗装が苦手です。 弐号機といいタワーバーといい、上手くいった試しがありません。 程度の良い中古フェンダーを買った方が安く綺麗に修理できるのは確実です。 でもそれではいつまで経っても塗装が上手くなりません。 ここは「修行」ということで、ダメ元で自分で塗ってみることにしました。 |
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まずはフェンダーミラーを外して.... | |
浮いているクリア層を、テープを使って剥がします。 | |
テープを貼って剥がすを3回繰り返しました。 | |
最初から剥がれていたところです。 | |
こちらはペコペコしていたところです。 | |
途中の浮きは綺麗な丸形に剥がれました。 | |
剥がれたところと剥がれなかったところの段差を消すためと、塗装の足付けをかねて1000番の耐水ペーパーでクリア層を削りました。 | |
削ってみると穴がたくさん空いているのがわかります。 | |
慎重に削ったつもりですが、最初の予想通り失敗しました。 下地まで削ってしまって鉄板が見えています。(黒いところ) クリア層だけ削るっていう考えがそもそも無理でした。 |
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いっそのこと一旦全部削って....という考えも浮かびましたが、もっと取り返しの付かないことになりそうだったのでこれであきらめて塗装することにしました。 ただこの白く削ったところ、もうちょっと綺麗にしておけばよかったです。 クリアを乗せれば何とかなるかと思ったのですが、そのまま濁った感じが残ってしまいました。 |
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塗装するのにマスキングが面倒だったのと、いろいろな方向から塗りやすいようにとフェンダーを取り外しました。 | |
外したフェンダーを作業台に縛り付けて、シリコンオフで塗装面を脱脂しました。 さぁいよいよ塗装です。 まずは鉄板が見えてしまったところに、エアタッチで色を乗せました。 |
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なるべく端だけに塗料が付くようにして、塗りすぎないようにほどほどでやめておきました。 | |
適当にマスキングしましたが、ここはもうちょっと考えるべきでした。 フェンダーの曲がっている山の所に合わせるとか、少しでも境界がぼかせるような貼り方をするとか.... まぁ経験がないのでしょうがないですが。 |
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クリアは初めて2液式ウレタンクリアを使ってみました。 この面積を塗るのに1缶は贅沢すぎですが、 ・一度ウレタンクリアを使ってみたかった ・クリア層の剥がれた段差を埋めるように厚塗りしたかった ということで買ってみました。 段差が埋まるように期待を込めて、この狭い面積に1缶全部を塗りました。 |
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もちろん1回ではなく何回かに分けて塗りました。 結局段差は埋まりませんでしたが、今回は垂れることなく思ったよりは上手くいきました。 |
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クリアが剥がれていたところはパッと見はわかりません。 | |
小さい穴がたくさん空いていたところは、段差を埋めきれずクレーター状に残ってしましました。 | |
マスキングした境の所は逆にくっきり段差が出来してしまいました。 | |
Aピラーに近いところは段差くっきり+ユズ肌になってしまいました。 さすがにこのままでは塗ったことがバレバレです。 完全硬化するまで待ってから磨くことにしました。 |
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一週間後、完全に硬化したので磨きます。 まずは1000番の耐水ペーパーに水を付けて、段差をなくすように削っていきます。 |
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段差の外側はオリジナルの塗装でクリア層が薄いので、なるべく削らないように気をつけて磨きました。 | |
削りすぎると元も子もないので、とにかく慎重に慎重に少しずつ削りました。 | |
前側の端も段差をなくすように削ります。 | |
Aピラー側の端も同様ですが、形状のせいかちょっと気を抜くと削りすぎてしまいます。 <- の真ん中あたり、ウレタンクリアがなくなって下のオリジナル塗装が出てきてしまいました。 |
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小さいクレーターの所は全部ウレタンクリアなのでいくらか気が楽です。 でも一度に削りすぎないように気をつけました。 |
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その後 1000番 -> 1400番 -> 2000番 とペーパーの目を細かくしながら削っていきました。 | |
端の所はこんな感じになりました。 | |
クレーターはほとんどわからなくなりました。 | |
ここまで2時間くらいかかっています。 | |
ほぼ段差が無くなったので、次はコンパウンドで磨きます。 | |
まずは「細目」でペーパーのキズを取っていきます。 | |
だいたいこんな感じになったところで、「極細」に切り替えました。 | |
「極細」で磨くと、ちょっと艶が出てきました。 <-真ん中当たりを横切っている白い線は、ウエスにゴミが付いているのに気がつかずに擦ってしまったために入ったキズです。 これを消すのにまた「細目」で磨く羽目になりました。 |
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端の段差はなめらかにはなりましたが、よく見るとわかります。 | |
続いて「鏡面コンパウンド」で磨きます。 | |
さすが鏡面、ツルツルになりました。 | |
端の段差は....まぁ消えるわけないですね。 | |
最後にコンパウンド入りの水垢取りワックスをかけて仕上げました。 | |
このくらいから見るとどこを塗ったかわかりませんが.... | |
近くでよく見ると、クリアが剥がれていたところがバレバレです。 というか、剥がれたところは綺麗なのに周りのクリアが残っていたところが曇ったようになっています。 最初に段差をなくそうとペーパーで削ったのですが、1000番で削っただけで仕上げをせずクリアを塗ってしまったのが原因だと思います。 もう少し丁寧にペーパー目を消してから塗れば、もっと綺麗になったかもしれません。 |
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まぁそれでも今まで塗装した中では一番上手くいきました。 ちょっと離れれば塗ったことがわかりません。 費用の方は、ウレタンクリアが高かったので中古フェンダーを買うより高く付きました。 まぁ「修行」なので仕方がないです。 自分の経験値がちょっと上がったということで(ほんと?)。 |