駆動系メンテナンス
※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はバイクショップにお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2019/1/13

走行距離は15,000kmですがこれまでのメンテ状態がわからないので駆動系のリフレッシュをします。
まずはクリーニングダクトのネジ3本を外します。
フィルターはかなり汚れていました。
エアを吹いて綺麗にしておきます。
プラスチックのアウタカバーを外します。
止めているボルトは4本で、ここの1本だけ長いボルトになっています。
ボルト締め付けトルク: 8N・m(0.8kgf・m)
キックスタータのレバーを取り外しますが、外す前にレバーの位置を覚えておきます。
これでアウタカバーが外れます。
サビのせいで防音用のスポンジが張り付いていました。
ケースのカバーを外します。
ボルトは全部で6本で、ここの1本だけ形が違います。
ボルト締め付けトルク: 10N・m(1.0kgf・m)
カバーが外れました。
中は比較的綺麗ですね。
ドライブベルトにもひび割れや傷はありません。
でも幅を計ってみると....
18.3mmしかありませんでした。
使用限度は18.9mmなので交換が必要です。
ドライブフェイスのナットをインパクトで外します。
V100は逆ネジでしたが、V125は普通のネジでした。
クラッチのナットも外します。
ドライブフェイス側にはキックスターター用の部品とワッシャがあるので取付時に忘れないようにします。
ドライブフェイスが外れました。
傷も無く綺麗です。
クラッチハウジングを外します。
こちらも綺麗でした。
クラッチのシューは少し荒れています。
クラッチ・ドリブンフェイス・ドライブベルトを取り外します。
荒れていたクラッチシューはヤスリで軽く削って整えておきました。
ドライブフェイスを外します。
中にウェイトローラーが入っているのでバラバラにならないように裏側のランプレートを抑えながら外します。
ランプレーとを外すとウェイトローラーが確認できます。
少しすり減っていますね。
こちらも交換します。
クランク側オイルシールからの漏れはありません。
クラッチ側のオイルシールも大丈夫です。
パーツクリーナーで全体を綺麗にしました。
ウェイトローラーはキタコのものに交換します。
重さは純正と同じ17.0gです。

ウエイトローラーはセットする向きが決まっています。
説明書通りに金属の径が小さい方を回転方向の後ろ側にします。
薄くシリコングリスを塗ってから組み付けました。
スライドピースは特にすり減っていませんでしたが、ついでなので交換します。
ドライブベルトもキタコのものに交換します。
ドライブフェイを入れて、クラッチ側のドリブンフェイスにドライブベルトを挟んでから取り付けます。

が、ドライブベルトの回転方向が逆でした。(写真の矢印が逆向きです)
ネジ締め前に気がついて良かったです。
ドライブフェイスのナットをユニバーサルホルダとトルクレンチを使って取り付けます。
締め付けトルク: 50N・m(5.0kgf・m)

クラッチハウジングのナットも同じように取り付けます。
締め付けトルク: 75N・m(7.5kgf・m)

次はギアオイルを交換します。
注入口と排出口のボルトを外します。
こちらも結構汚れていますね。
スズキの指定は10,000kmまたは3年毎です。
V100の時と同様に100均のソースボトルを使って新しいオイルを注入します。
オイルはエンジンオイルと同じものを使いました。(モノタロウ 10W-30)
規定量は約90mLですが、うまく計れなかったので注入口からあふれなくなるまでいれておきます。
最後にボルトを規定トルクで締めておきます。
注入口: 12N・m(1.2kgf・m)
排出口: 10N・m(1.0kgf・m)
キックスターターレバーの動きが悪くてキックするとなかなか戻ってきません。
分解して掃除します。

まずはプレートを止めているボルト3本を外します。
グリスがダストと混ざって動きが悪くなっているようです。
このシャフトはサークリップで留まっているので....
スナップリングプライヤーで外してから引き抜きます。
サークリップの下にワッシャがあるので取付時に忘れないようにします。
パーツクリーナーで綺麗にして....
グリスを塗ってから組み立てます。
カバーを付ける前にエンジンを掛けて動きをチェックしておきます。
(以前V100のメンテをした時にウェイトローラーが中で横になってしまって変速が出来なくなったので)
ここのガスケットは新品を用意していなかったのでアルミテープで補修して再利用しました。
後は元通りに組み立てて完了です。

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