リヤブレーキシュー交換
※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2014/07/27

車検に向けてブレーキ周りのチェックをします。

フロントはパッドの残りは十分で、キャリパーも固着などはなくスムーズに動きました。
リヤブレーキをチェックするにはブレーキドラムを外さないといけません。
バモスのブレーキドラムはナットで止められているのでちょっと大変です。

まずはキャップをマイナスドライバーでコジって外します。
ロック用のベータピンを抜き取ります。

あとで締付けるときの目安になるようにナットにマーキングをしておきます。
ここでもう一度ホイールを装着します。
タイヤを軽く接地させて回り止めにしてスピンドルナットを緩めます。
このナットはかなり固く締まっているのでパイプで延長して何とか緩めました。

ナットは完全に取り外さずに緩めるだけにしておきます。
いよいよブレーキドラムを外すのですが、スライディングハンマーを使って引き抜くのが正式な方法です。
「プーラーを使ってはいけません」という通知が出ています。
アクティ、VAMOS、ライフなど 9車種の整備上のお知らせ

しかしそんなものは持っていないので、ここは力業でホイールをハンマーで叩きます。
もうこのホイールは捨てるヤツなので場所を変えながら遠慮せずガンガン叩いてホイールごとブレーキドラムを外しました。
やっとリヤブレーキとご対面です。
ダストまみれですが液漏れは無いようです。
ドラム側にはブレーキの削りカスがタップリ溜まっていました。

ドラムの真ん中に1本スジが入っています。
フロントのローターにもスジが入っていましたが、どうやらリヤも鉄板ブレーキにしてしまったことがあるようです。
ブレーキシューにも1本スジが入っていますね。
シリンダーからは液漏れはありません。
念のためゴムをめくって確認しましたが大丈夫でした。
ゴムも比較的新しいので一度交換しているようです。
シューの残りを見てみると、上側は残っていますが下側がかなりすり減っています。
ノギスで計ると1mmしかありません。
もう限度値なので交換が必要です。
こんなこともあろうかとブレーキシューは購入してありました。
Monotaroで1台分2400円の安物です。
ブレーキシューを止めているクランプを外します。
ラジオペンチでピンをつまんで90°回転させると外れます。
自動調整器のスプリングを外します。
ブレーキシューの下側を外します。
下側をちょっと縮めるとブレーキシリンダーからシューが外れます。
裏側でパーキングブレーキのケーブルが繋がっているので、これも外します。
これで全部外れました。
車体側はパーツクリーナーで綺麗にしてから、シューの当たる出っ張り6箇所にブレーキグリスを薄く塗っておきます。
ブレーキシューを分解します。
下側の小さいスプリングを外して...
] 上側の大きなスプリングを外します。
(結構力が要ります)
パーキングブレーキのレバーを止めているΩ型のクリップを外せば...
レバーが外れます。
新しいシューは鳴き防止に角をちょっと削っておきました。
新しいシューにパーキングブレーキレバーを取付けて...
自動調整器と上側の大きなスプリングを取付けます。
このスプリングはかなり強力なので、こんな感じに足で押さえて引っ張って装着しました。
パーキングブレーキのケーブルを取付けて....
シューの上側をブレーキシリンダーの溝にはめます。
下側を車体にはめてから小さなスプリングを取付けます。
自動調整器のスプリングを取付けます。
自動調整器の金具がちゃんと歯車にかかっていることを確認しておきます。
シューを固定するクリップを取付けます。
マイナスドライバーで押さえながら、ラジオペンチをピンでひねって固定します。
これで交換完了です。
反対側も同様に交換します。

ちなみに、片方を交換し終わるまで反対側は分解しない方がいいです。
途中で組み方がわからなくなったときに参考にできるので。
ドラムは軽くサンドペーパーで磨いておきました。
バモスのリヤブレーキは自動調整なので何もしなくてもいいのですが、最初はちょっと効きが甘いので手動で調整しました。
ドラムを付けてパーキングブレーキのレバーを2ノッチ引いたときにブレーキが効くようにアジャスタの歯車を回して調整します。

なおこのバモスには裏側から調整する穴が無いので、ドラムを付けたり外したりしながら調整しました。
調整が終わったらスピンドルナットを本締めします。
必ずパーキングブレーキを解除しておかなくてはいけません。
また、スピンドルナットはねじ山と座面に薄くオイルを塗ってから取付けます。

まずジャッキアップした状態で締められるだけ締めます。
その後軽く接地するまでジャッキダウンしてトルクレンチで本締めします。
締付けトルク:196Nm(20.0kgfm)
緩める前に付けておいたマーキングが一致すればほぼ正しく締付けができています。
ベータピンを差し込みます。
このときピンが軽く差し込めないようだと、ちゃんと締め付けが出来ていない可能性があります。
最後にキャップを取付けて交換完了です。

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