RECARO

修理 2008/07/13

それはちょうど富士スピードウェイオフの日のことでした。

朝、寒かったのでレカロシートのヒータをONにして出発して、高速に乗ってからOFFにしようとスイッチを押したら、下向き矢印スイッチがへこんだままが戻って来なくなってしまいました。
思い切り押し込んだら何とかシートヒーターは解除できたのですが、それでとどめを刺したのか全く反応しなくなってしまいました。

DSEは、まず動かしたい場所のスイッチを押してから、次に△▽スイッチで動かしたい方向に動かすので、この▽が壊れてしまうとどこも動かせません。

さらに、写真ではよくわかりませんがスイッチの円形に沿って表面のシートが切れてしまっています。

動かないのはどうしようもないので、純正シートに戻すことにしました。
部屋でソファー代わりに使っていた純正シートを何とか復活させました。

久しぶりの純正シートは、クッションが柔らかくてサイドのサポートが全然ありません。
でもこれはこれでチョイ乗りの時は楽かも。
スイッチをばらしてみると、なんか無駄に複雑な作りになっています。
表面のシートの下に、透明なプラスチックでできたコマのようなパーツがあって、これで基盤の接点を押すようになっています。
このプラスチックの細い突起が折れてしまったのでスイッチが押せなくなったようです。

こんな細い突起では折れて当然と思うんですが、 なぜ普通のスイッチを使わないんでしょう?
乗り降りする右側のサポートがシワシワになっていたので、ここも分解ついでにばらしてみました。
すると.....中のウレタンがボロボロになって、さらに亀裂が入っています。
これはもう修理しないとどうしようもありません。
どこに修理に出そうかあちこち探して、結局こちらにお願いしました。

・RECARO special shop FREESTYLE

シートは段ボールでぐるぐる巻きにしてから純正バッグに入れて宅急便で送りました。
しばらくしてFREESTYLEさんから修理内容の見積もりと画像がメールで送られてきました。

ここは自分でも確認した座面右サイドです。
背もたれの右サイドです。
ひび割れは無かったのですが、ウレタンが劣化していたようです。
さらに全く気がつかなかった座面先端にも劣化が見つかりました。

ウレタンは補強して、生地のシワの修理もお願いしました。
スイッチは表面のパーツを新品に交換です。
電気回路本体に異常がなかったのがせめてもの救いです。
待つこと約3週間、ちゃんとレカロ専用の段ボールに入って返ってきました。
新品になって綺麗になったスイッチパネル、もちろん動作は完璧です。
サイド部分も生地のシワがほとんど消えて綺麗になりました。
ウレタンを補強したので触った感触がちょっと堅くなったような気がします。

余計なことをしていたので2週間がかりで装着しました。やっぱりこうでなくちゃです。

ちなみに修理にかかった費用は 約73,000円です。
さすがに高いですね〜、安いRECAROシートが買える金額です。

でも実はこのうち半分近くが純正部品のスイッチパネルとランプの値段です。

実際 FREESYLE さんで修理をしていただいたのは、
・右座面サイドウレタン補強
・右背中サイドウレタン補強
・座面先端ウレタン補強
・右座面サイド表皮シワ補修
・右背中サイド表皮シワ補修
なので、全ばらし・組み立てを含めた作業量を考えると決して高くないと思います。

それにこれで当分安心して使えますし、自分としては大満足です。

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