トランスファーオイルシール交換

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2014/09/07

こちらも車検前の点検中に2WD/4WDの切替をするトランスファーからオイルがにじんでいるのを見つけました。
漏れるとまでは行きませんが結構オイルまみれです。
最初は切替レバーのゴムブーツから漏れているのかと思ったのですが....
  よく見るとプロペラシャフトから車体へオイルが飛び散った跡があります。
写真右上の車体のところの黒くなっているのがオイルが飛んだところです。

これはプロペラシャフトのオイルシールが劣化してそこから漏れているようです。
ミッションの出力のところも少しオイルがにじんでいるので、まとめてオイルシールを交換することにします。
三菱の部品販売に行ってオイルシールを買ってきました。
MTオイルシール(MR983239):367円
TFインプットオイルシール(MR222265):453円
TFアウトプットオイルシール(MR983368) :367円x 2個
オイルシール打ち込み用に塩ビ管のジョイントも買ってきました。

毎回オイルシールを打ち込みすぎにしてしまうので、今回はフランジ付を買ってきました。
これなら面一以上は絶対打ち込めません。
まずはトランスファーのオイルを抜きます。

前回交換してから4年・12,000Kmが経過していますが、オイルは灰色でまだ十分使えそうでした。
ムービー
次はプロペラシャフトを外します。
フランジに合いマークをペイントしてからボルト・ナット4本を外して....
あとは反対側を引き抜くだけで簡単に外れます。
差し込んであるところはクリップなどは無くて単純な差し込みです。

オイルシールの当たるところが色が変わっていますが、すり減るほどではないようです。
これはミッション側のオイルシールです。
やっぱり少し漏れていますね。
フロントデフへのプロペラシャフトだけはミッションを支えているメンバーが邪魔になってそのままでは外せません。

取り付けボルトを緩めてメンバーをちょっと下げればプロペラシャフトを抜くことが出来ます。
あと、トランスファーのインプットのオイルシールはこのフランジを外さないと取れません。
このナットが27mmと大きくて手持ちにソケットがなかったので急遽買いに行きました。
ナットを電動インパクトで外します。
フランジは簡単に抜けるかと思ったのですが、ガッチリはまっていてギアプーラーを使わないと抜けませんでした。
ここのオイルシールもかなり漏れていますね。
オイルシールをマイナスドライバーを使って抜き取ります。
外したオイルシールを見てみると、リップ部の模様がすり減っていました。
新品はしっかりした模様が付いています。
一番漏れていたインプットシャフトのオイルシールには模様がありません。
新品にもないのでこういうものなのでしょう。
オイルシールのリップ部にはグリスを塗って取付けるようになっています。
普通のリチウムグリスでいいようですが、適当なのがなかったのでゴムに優しいシリコングリスを塗っておきました。
オイルシール取付け部分を綺麗に掃除して...
フランジ付ジョイントでオイルシールを打ち込みます。
打ち込みすぎることもなくちゃんと付けることが出来ました。
これはフロントデフに行くアウトプットシャフトのところです。
インプットシャフトのオイルシールも打ち込んで...
フランジを取付けます。
ナットの締付けトルクは 19kgfm とかなり強力です。
写真を撮り忘れましたが、プロペラシャフト3本を元通り取付けます。
その時プロペラシャフトの差し込み部分にはギヤオイルを塗ってから差し込みます。
ドレインプラグを取付けます。
締付けトルクは 3.3kgfm です。
室内の切替レバーのところからオイルを注入します。
トランスファーオイルの容量は 0.9L です。
注入口からあふれるところまで入れればちょうど規定量になります。
注入口のプラグを取付けます。
締付けトルクは 4.5kgfm です。
エンジンを掛けて動かしてみて、オイル漏れが無いかを確認します。
ムービー (音量注意!)

大丈夫なようです。
これで心配事が1つなくなりました。

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