タイミングベルト交換

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2010/11/07

15年・9万Kmのパジェロミニ、もうタイミングベルトがいつ切れてもおかしくないので交換することにしました。
ついでに一緒に交換できるものは交換してしまいます。
・タイミングベルト
・ウォーターポンプ
・テンショナープーリー
・カムシャフトオイルシール
・クランクシャフトオイルシール
・オイルポンプオイルシール
・ヘッドカバーガスケット
・プラグホールガスケット
・サーモスタット
・ラジエーターホース(上・下)
交換手順ですが、まずはクーリングファンを外して....
クランクプーリーとカバーを外せば交換できるはずです。
なにせタイミングベルト交換なんてやったことがないのでだいぶ不安ですが、何とかなるだろうと作業を始めました。
まずはラジエーターシュラウドの下にあるカバーを外します。
ツメで引っかかっているだけなので、上へずらすようにしてツメを外せば外れます。
初めてなので作業の順序がめちゃくちゃですが、下に潜ったついでにラジエーターのドレインプラグをゆるめてクーラントを抜きます。
さすがにこんな田舎でもクーラント垂れ流しはまずいので、後でちゃんと処理して捨てるためにバケツにためておきます。
クーラントがチョロチョロとしか抜けてこないなぁと思ったら、ラジエーターキャップを外すのを忘れていました。
キャップを外すとジャバジャバと抜けてきました。
クーラントのタンクも外してきれいに洗っておきます。
レンチで挟んで左右に回すようにしてラジエーターホースを外します。
シュラウドを留めているネジ2本を外して、上へ抜き取ります。
マイナスドライバーをつっかい棒にして、メガネレンチでファンを留めているボルト4本を外します。
これでクーリングファンが取れました。
テンションプーリーのボルトをゆるめて、パワステ・エアコンのベルトを外します。
オルタネーターベルトは、ここのボルトと...
もう一本下側のボルトをゆるめてオルタネーターを右へ移動させて外します。
下側のラジエーターホースを外して....
ラジエーターを抜き取ります。
外してビックリ、すごいゴミです。
いよいよ難関のクランクプーリーボルト外しです。
マニュアル車なので、5速に入れてサイドブレーキをかっておけば普通に外せると思ったのですが.....
どうしても駆動系のガタがあるので手応えが甘くてゆるみません。

そこでこんなこともあろうかと購入しておいた「手動インパクトレンチ」の出番です。
こんな感じにセットして、ハンマーでガツン!と叩いたらあっさりゆるみました。
プーリー自体は固着もなく簡単に外れました。
プーリーはダンパー構造になっています。
そろそろゴムが寿命かもしれません。
タイミングベルトカバーを外してみたら、クランクシャフトプーリーと当たった跡がありました。
カバー自体が少し変形しているようです。
15年ものにしてはオイル漏れは少ないようです。
それでもクランクシャフトのところから少し滲んできています。
タイミングベルトを外す前に1番シリンダーを圧縮上死点に合わせます。

ちなみに<-コレは悪い例です。
カムシャフトではなくてクランクにレンチをかけて、右方向に回しましょう。

あと当然ですが、スパークプラグをゆるめておかないと手では回りません。(ついつい忘れてしまいます)
クランクシャフトプーリーの切り欠きとエンジンブロックのポッチを合わせます。
カムシャフトプーリーの△マークとエンジンブロックのマークが合えば、そこが1番圧縮上死点です。
タイミングベルトとプーリーに合わせマークを付けておきます。
こちらのプーリにもマークを付けます。
テンショナーのボルト2本をゆるめて、左方向へ目一杯寄せてから仮締めしておきます。
これでタイミングベルトが外れました。
外したタイミングベルトは見た目そんなに痛んでいなくてまだまだ使えそうな感じです。
それでも多少ヒビ割れがあったので安心のためにも交換して正解でした。
タイミングベルトを外してしまってからオイルポンプとカムシャフトのボルトをゆるめ忘れていたのに気がつきました。

仕方がないのでプーリー回り止めツールを使ってボルトをゆるめます。
カムシャフトのボルトもゆるめます。
ウォーターポンプを外すのにオイルレベルゲージが邪魔なので外します。
ゲージのパイプは差し込んであるだけなので、上側にあるボルト1本を外して引っ張れば簡単に外れます。

ゴミやクーラントが入らないように、外した穴にはビニール袋でフタをしておきます。
ボルトを抜いてからゴムハンマーで叩いてウォーターポンプを外します。
ハイ、外れました。
クーラントが漏れてくるのでバケツで受けておきます。
残ったガスケットをスクレーパーで削り取ります。
さらにサンドペーパーで取り付け面を綺麗にしておきます。
タイミングベルトのテンショナーが邪魔なので外しました(どうせ交換しますし)。
エンジンの水路は...まぁ綺麗な方ですかねぇ?
外したウォーターポンプと新品を並べてみました。
古い方もそんなに傷んではいなかったようです。
手で回してみましたがベアリングの感触も正常です。
新品に付属しているガスケットにシールパッキン(水回り用)を両面薄く塗ります。
ウオーターポンプにガスケットを付けて....
エンジンにボルトで留めます。
ボルトの締め付けトルクは 9Nm(0.9kgfm) です。
最近寒くなってきせいかどんなに走っても水温がこのくらいまでしか上がりません。
サーモスタットが寿命のようです。
カバーのボルト2本を外してサーモスタットを取り出します。
古いガスケットを綺麗に掃除して、新しいガスケットにシールパキンを塗ってサーモスタットを取り付けます。
ここのボルトの締め付けトルクは 12Nm(1.2kgfm) です。
次はオイルシールを交換します。
まずはカムシャフトオイルシールですが.....
マイナスドライバーでコジリ出そうとやったのですが、オイルシールが奥に引っ込んでいるせいかうまく取り出せません。
表面のゴムだけがボロボロに...。
どうせヘッドカバーパッキンも交換するので、ヘッドカバーを外して....
ロッカーアームとクランク角センサーを外してしまいます。

クランク角センサーは取り付けるときにずれないように、外す前に位置をマーキングしておきます。
カムシャフトを少し後方へずらします。
これでシールは簡単に外せます。
新しいシールは斜めにならないように気をつけながらゴムハンマーでたたき込みます。

うまくはいったらシール内側にオイルを塗ってカムシャフトを押し込みます。
ロッカーアームを元に戻します。
締め付けトルクは 28〜34Nm(2.9〜3.5kgfm)です。
プラグホールのパッキンを新品に交換します。
古いヘッドカバーパッキンはカチカチに硬化していて、外そうとしたらまるでプラスチックのようにあちこちで折れてしまいました。
新しいパッキンを取り付けてヘッドカバーを戻します。
次はオイルポンプのシールを交換します。
外すのはマイナスドライバーでこじって簡単に外れたのですが....
取り付けはものすごく苦労しました。ここだけで1時間以上かかっています。

同じ大きさのソケットを当ててまっすぐたたき込むのですが、何度やっても裏側にあるスプリングが外れてリップ部がめくれたようになってしまいます。
最後はシリコンスプレーを吹き付けて滑りを良くして、とにかくまっすぐになるようにだけ気をつけて手で押し込んだら、何とかはまりました。

でも、何度も付けたり外したりしたので新品シールの外周が傷だらけになってしまいました。
ここからオイルが漏れてくるんじゃないかととっても不安です。
気を取り直してクランクシャフトのシールを交換しようと見てみると....もう半分外れかけています。
オイルが滲んでいたのはコレが原因でした。
直径が大きい方がオイルシールは入れやすかったです。
大きなソケットを当ててたたき込むと....
一発ですんなり入りました(ホッ)。
新品のテンションプーリーを取り付けます。
目一杯左に寄せてボルトを仮止めしておきます。
マーキングした位置を新しいタイミングベルトに写し取ります。
念のため1番圧縮上死点をもう一度確認します。
カムシャフト側OK。
クランクプーリー側OK。
マークを合わせてタイミングベルトを取り付けます。
ベルトを掛ける順序は、カム -> オイルポンプ -> クランク -> テンショナー です。
クランクプーリーの合いマークもOK。
テンショナーの下側ボルトをゆるめてベルトを貼ります。
そのままクランクプーリーのボルトにレンチをかけて「右方向に2回転」回します。
このとき絶対に左方向へ戻してはいけません。
2回転させるとまたクランクとカムのマークが1番圧縮上死点になるので、マークを確認してテンショナーのボルト2本を「下->上」の順に締め付けます。
カバーを取り付けてからクランクプーリーボルトを締め付けます。
締め付けトルクは 88〜98Nm(9.0〜10kgfm)です。
締め付ける方は5速入れ+サイドブレーキの方法で上手くできました。

あとはベルトやらクーリングファンやらラジエーターやら、取り外したモノを元通り取り付けていきます。
ラジエーターホースを新品に交換します。
クランプを移し替えて....
緑色のマークが、エンジン側・上側になるようにして取り付けます。
ちゃんとドレインボルトを締めたことを確認して、クーラントを注入します。
マニュアル車のクーラントの量は 3L です。

Monotaroで購入したクーラントは2Lなので、あとは一杯になるまで水を足します。
いよいよエンジンをかけます。
ドキドキしながらセルを回すと.....無事かかりました、良かった〜。
<-ムービー

クーラントやオイルが漏れていないかチェックします。何とか大丈夫そうです。
しばらくアイドリングして水温が上がってくるとエアが抜けるので、その都度水を足します。
だいたいエアが抜けたら2000〜3000回転に上げて残ったエアを抜きます。
最後にクーラントのタンクにMAXの線まで水を入れてラジエータキャップを付けます。

サーモスタットを交換したのでここまで水温が上がるようになりました。
これで真冬の暖房も大丈夫です。
タイミングベルト交換のシールを貼って、これで完成です。

結局早朝から丸々1日かかってしまいましたが、これでベルト切れの心配をしないですみます。
あとは取り付けに苦労したオイルポンプのシールが漏れてこなければいいのですが....しばらくオイル漏れに注意してチェックすることにします。

・おまけ1

交換した部品をチェックしました。

タイミングベルトはひび割れも少なくてあまり傷んでいるようには見えません。
とはいえ15年も使ったのですから、やはり交換でしょう。
サーモスタットはゴムがボロボロになって隙間が空いてしまっています。
水温が上がらなかったのはこのせいでした。
オイルシールはリップ部がカチカチに固くなっていて、オイルを掻き取る模様も薄くなっていました。
交換して正解です。
ラジエーターホースはそれほど痛んでいるようには見えませんが、やはり新品と比べると固くなっています。
テンションプーリーはベアリングに異常もなく、まだ使えそうです。
ウォーターポンプもまだまだ大丈夫そうでした。
まぁ予防交換ということで。

・おまけ2

古いクーラントですが、一応毒物なのでそのまま下水へ流すって訳にはいきません。

専用の処理剤もあるのですが.....
今回はネットで見つけた「おむつ」方式で処理します。

ドラッグストアで1,000円ちょっとで安売りしていたおむつ(34枚入)を買ってきました。
ビニール袋におむつを入れてクーラントを吸収させていきます。
結局3Lのクーラントを吸収させるのにおむつを半分(17枚)を使いました。
緑色になったおむつは燃えるゴミの日に出せばOKです。

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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